天なびコラム

第6379話

2018年04月15日

花ギフト

暖かくなって、外は草花の生長が活発な季節になりましたが、先日までの歓送迎会の時期には、花を贈ったり飾ったりも活発だったかと思います。
贈り物の定番中の定番といえば、いつの時代もやっぱり花。

貰う分には嬉しいが、私があげても貰った相手は眺めることしかできず、最後は結局枯れてしまう。
そう考えると渡すのが申し訳なく感じてしまい、私の中で花を贈り物とすることは以前から抵抗がありました。
しかし、最近は“枯れない花”プリザーブドフラワーの取り扱いが増え、長く楽しめるなら良いだろうと昨年初めて家族に花の贈り物をしました。

誕生してから30年ほどと歴史はそう長くないプリザーブドフラワー。
特殊な液体を使って生花を加工することで、手入れ不要かつ長期保存を可能とした花です。
乾燥させて花の水分を抜いたドライフラワーよりも生花に近い見た目ですが、手間がかかる分少々高額なのが特徴です。
当然、本当に永遠の花である訳ではありませんので、高温多湿・直射日光を避けて管理するのが、長持ちをより長持ちにするコツとのことです。

調べてみると、生花とは違う花の贈り物が他にもありました。
最近、ドライフラワーやプリザーブドフラワーを透明なボトルに詰め、オイルで満たして閉じ込めるという花の新しい見せ方が流行っているそうです。
名前は「ハーバリウム」。
「植物標本」という意味で、元々は研究目的で植物を保存したものを指す言葉のようです。
光が当たるとキラキラとまるで輝いているように見え、インテリアとして人気が上がっているのだとか。
手作りするのも人気とのことで、調べているうちに私のものづくり欲も湧いてきたのですが、コスト面が心配でまだ手が出ずにいます。。。

また、本物の花とは違いますが、石鹸で作られた造花「ソープフラワー」というものもあります。
香り漂うのが最大の特徴で、ドライフラワーやプリザーブドフラワーにはない楽しみ方ができます。
見た目もかなりリアルで、初見では生花やプリザーブドフラワーと見間違えてしまいます。

色々な花の贈り方があれど、結局改造された花より本物の花の方が良いという意見もあるかと思います。
ただ、それぞれに長所を持っていますし、相手によってどの花のかたちで贈るか選ぶのも、一つの想いの込め方ではないでしょうか。


執筆者:そふぃー