天なびコラム

第6380話

2018年04月16日

相席

相席といえば、皆さんはどう思いますか。

日本の飲食店ではテーブル席とカウンター席が多いのですが、まったく知らない人と相席することは少ないと思いますね。私は1人で外食ならきっとカウンターの席しか選ばないです。日本で相席は嫌いな人が多いかもしれませんが、最近テレビの番組で紹介されていた「相席屋」という居酒屋で、異性との出会いを求めている方が知らない異性と相席することが流行っているそうです。

しかし土地が狭い香港でレストランに行くと他人と相席は当たり前の常識です。通常は自由に席を選べますが、繁忙時はウェイターに決められてしまって、満席に近い状態の際、早く入店して欲しい場合、このような対策を行なう店が多く見られます。

基本は4人席で肩がぶつかり合う距離に見知らぬ人と目を合わせないで黙って食事する状態は、ファストフードと地元の人がいっぱいの香港式ローカル飯「茶餐廳(チャーチャンテン)」が多いのですが、人気な店の場合は待ち時間を少なく効率よくするため4人席なのに5〜6人が肩を寄せ合って相席することもあります。

そして、いつ行っても満席な「飲茶(ヤムチャ)」は、もっと厳しいですよ。10人で大きな丸テーブルで相席することは日常茶飯事です。特に休みの日は2〜3人子供を連れた家族と相席することが当然です。もちろん、嫌なら入る前にウェイターに断れば問題ありません。

ちなみに広東語で相席は「搭位(タッワイ)」または「搭卜ーィ(ターップ 卜ーィ、卜ーィは木へんに台)」と言います。そして相席させていただいてもよろしいですかは「可唔可以搭位呀(ホー ム ホー イー タッワイ ア)」と言います。もし香港出身の方にその広東語を言えば喜んでもらえるかもしれませんね。ぜひ使ってみてください!


執筆者:ジョー