新しい防災情報を確認しよう

この一年の間にも大雨や台風など多くの災害が発生し、各地で寛大な被害が発生しました。このことから一人一人正しく防災情報を理解し、より早い防災行動をとれるよう情報が増えました。
これを機に新しい防災情報を活用できるようにしましょう。

最近発生した主な豪雨・台風災害

台風21号(2018.8.26 - 2018.9.9)

特に四国や近畿地方で猛烈な風が吹き、猛烈な雨が降ったほか、顕著な高潮が発生。これにより建物の倒壊や交通機関の乱れ、断水や停電、ライフライン等への被害が生じた。

台風24号(2018.9.20 - 2018.9.30)

特に西・東日本の太平洋側を中心に、これまでの観測記録を更新する猛烈な風や非常に強い雨、過去の最高潮位を超える高潮が発生。これにより交通機関の乱れや断水や停電、ライフライン等への被害が生じた。

九州南部豪雨(2019.7.2〜2019.7.3)

停滞する梅雨前線が活発化し、九州南部で記録的な大雨となった。これにより土砂崩れ、河川の増水・氾濫、川の堤防が決壊するなどの被害が相次ぎ、交通機関の乱れが生じた。

長崎で大雨特別警報発表(2019.7.20)

梅雨前線と台風に伴い、猛烈な雨が断続的に降り、長崎県6市町に「大雨特別警報」が出された。大雨・洪水警戒レベル(5段階)は運用開始以来、初めて最も高い5になった。

新しい防災情報の紹介

大雨危険度・警戒レベル

気象庁などが発表する大雨や土砂災害の情報と自治体が発表する避難情報を危険度に応じて5段階で表示する運用が開始されました。
2018年7月に発生した西日本豪雨では、気象庁や各自治体が避難を呼びかけたものの「気象情報と避難情報の関係が分かりづらい」などの指摘があったことから、レベル分けが明確になりました。

警戒
レベル
避難に関する情報 気象などの
情報
とるべき行動
5 災害発生 大雨特別
警報
命を守る最善の
行動
4 避難指示
避難勧告
土砂災害
警戒情報
全員避難
3 避難準備 大雨・洪水
警報
高齢者など避難
2 大雨・洪水
注意報
避難方法確認
1 早期注意
情報
心構え

レベル5は既に災害が発生している状況のため、避難は困難となります。レベル4の段階で避難を行うことが重要です。

また、気象庁の危険度分布の危険度(土砂災害、浸水害、洪水)や発表中の警報等の防災気象情報の状況をもとに、気象災害発生の可能性を表す値を大雨危険度といい、速報でお知らせする無料通知サービスの提供を開始しました。

大雨災害危険度メール

5日進路図・暴風域

台風の進路・強度(中心気圧、最大風速、最大瞬間風速、暴風警戒域等)ともに予報が5日先までわかるようになりました。
現在の台風の中心位置を示す×印を中心とした赤色の太実線の円は暴風域で、風速(10分間平均)が25m/s以上の暴風が吹いているか、地形の影響などがない場合に吹く可能性のある範囲を示しています。この円内では、いつ暴風が吹いてもおかしくありません。

※画像はサンプルです

また、台風の暴風域に入る確率情報も、3日先までから5日先までに延長しました。より早い段階からの台風対策が可能です。

※画像はサンプルです

台風情報はこちら

早めの台風対策にオススメ!

高解像度レーダーなら、台風の動向を雨雲のようすと一緒に確認することができます。

※画像はサンプルです

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警報・注意報発表の可能性

注意報・警報が、危険度に応じて3時間ごとまたは1日ごとに色分けした表により、予想される気象現象の時間の推移が視覚的にわかりやすくなりました。

暴風警報の例

暴風サンプル2

この地域では「陸上」と「海上」の3時間ごとの風危険度・風向・最大風速の予想が表示されています。
この場合、
陸上:28日12〜17時
海上:28日12〜23時
警報級の暴風が予想されています。

また、
陸上:28日9〜11時、28日18時〜29日5時
海上:28日9〜11時、29日0〜11時
注意報級の強い風が予想されています。

表の時刻以降も注意報・警報級の現象が予想される場合は、表の下に記載されます。

この例の場合、「海上」では29日の12時以降注意報級の強い風が予想されています。

全国の防災情報

台風シーズンはしばらく続きます。大切な命を守るため日頃から防災に対する意識を持ち、それぞれの状況に応じて自らの判断で避難できるようにしましょう。