防災の知識|大雨編
大雨とは?
大雨とは、特定の時間内に大量に降る雨のことです。
河川の氾濫や浸水など、各地で大きな被害を引き起こす恐れがあります。
また、がけ崩れや土石流のような2次災害にも注意しなければなりません。
2次災害と対策
大雨によって発生する2次災害の説明と前兆現象を紹介します。
がけ崩れ
大雨によって地盤が緩むことで、急激に斜面が崩れ落ちる現象です。
前兆現象に注意!
- 1.崖に亀裂が入る
- 2.崖から水が湧き出す
- 3.崖から小石が落ちてくる
- 4.崖から木の根が切れる等の異様な音がする
土石流
土砂や岩石が多量の水と一緒に急激な勢いで流れてくる現象です。
前兆現象に注意!
- 1.山鳴りがする
- 2.川の水位が下がる
- 3.川の水が急に濁ったり、流木が混ざり始める
- 4.土のにおいがする
地すべり
大雨や長雨等によって雨水が地面にしみこみ、その水の力によって地面が広い範囲にわたってゆっくりと動き出す現象です。
前兆現象に注意!
- 1.沢や井戸の水が濁る
- 2.斜面から水がふき出す
- 3.地面にひび割れができる
すべての2次災害において、前兆現象を発見した場合は速やかに避難し、周囲に知らせましょう。
気象情報の活用
大雨による被害を最小限に抑えるために、最新の気象情報を活用しましょう。
大雨注意報・警報
大雨によって(重大な)災害が起こるおそれのあるときに発表されます。
台風や集中豪雨により、数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合に大雨特別警報が発表されます。
発表中はできるだけ屋内に避難しましょう。地下は浸水のおそれがあるので危険です。
記録的短時間大雨情報
数年に1度しか発生しない大雨が観測されたときに発表されます。
周辺地域に大雨の範囲が広がる可能性があるため注意が必要です。
土砂災害警戒情報
大雨による土砂災害の危険度が高まった場合に発表されます。
発表された場合、急斜面など危険な箇所には近づかないようにしましょう。
河川洪水情報
河川の増水やはん濫などの危険性が高まった場合に発表されます。
この情報を目安に避難行動を行ってください。
ハザードマップの活用
土砂災害などが発生した場合に被害が及ぶおそれのある地域を示したもので、多くの市区町村で配布しています。
また、避難経路、避難場所などの情報も記載されています。
■土砂災害警戒区域
■急傾斜地崩壊危険箇所
■土石流の被害の恐れがある箇所
確認しよう
ハザードマップは他に以下のようなものがあります。
- 1.河川浸水洪水マップ
- 2.地震災害マップ
- 3.火山防災マップ
- 4.津波マップ
ハザードマップはいざという時に役に立つものです。必ず確認しておきましょう。
急な雷雨に備える
近年は突然の強い雷雨による被害が都市部でも増えています。
また、避難経路、避難場所などの情報も記載されています。
例えば、地下街や地下鉄の浸水、アンダーパス(線路の下をくぐり抜けるような道路)の冠水、河川の氾濫など被害は様々です。
このような雷雨は発達した積乱雲によって狭い範囲にもたらされ、強い雨だけでなく、突風・竜巻・ひょうを伴う場合もあります。
前兆現象に注意!
- 1.黒い雲が近づいてくる
- 2.雷鳴が聞こえる
- 3.冷たい風が吹いてくる
など
大気の状態が不安定な日に発生しやすくなります。急に雲がモクモクと大きくなる日は注意しましょう。