防災の知識|地震編
地震の起きるしくみ
海溝型地震
地球を覆うプレート(岩盤)が動くことで、地震が起こります。
海洋プレートが大陸プレートの下にもぐり込む境界では、ひずみがたまります。
やがてひずみが限界に達して大陸プレートが元に戻ろうと跳ね上がる時、地震が発生します。
この仕組みの地震
東北地方太平洋沖地震
東南海地震
南海地震など
内陸型地震
大陸プレートの内陸部では、海洋プレートの沈み込みにより圧迫され、ひずみがたまります。
このひずみが大きくなると、岩盤が破壊されて地震が発生します。
この仕組みの地震
兵庫県南部地震
新潟県中越地震など
マグニチュードって?
地震そのもののエネルギーの大きさを表したものです。
例えばマグニチュード5の地震は、マグニチュード3の地震に比べて1000倍ものエネルギーがあります。
2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震のマグニチュードは9.0、日本付近で発生した地震の中で観測史上最大でした。
震度って?
ある地点における地震の揺れの程度を表したものです。
震度は次の10段階で表されます。
震度0 | 人は揺れを感じない。 |
---|---|
震度1 | 敏感な人が揺れを感じる。 |
震度2 | 静止している人のほとんどが 揺れを感じる。 |
震度3 | 家屋や樹木が揺れ、 歩行中の人も揺れを感じる。 |
震度4 | 睡眠中の人のほとんどが 目を覚ます。 |
震度5弱 | 食器や本が落ち、 窓ガラスが割れることがある。 |
震度5強 | 家具や自動販売機が 倒れることがある。 |
震度6弱 | 固定していない家具の多くが 動いたり転倒する。 |
震度6強 | 山崩れや建物の倒壊が起きる。 |
震度7 | 自分の意思で行動できない。 倒壊する建物が増える。 |
※震度6弱以上の緊急地震速報は特別警報に位置づけられます。
地震に備えよう
あなたの家は大丈夫?
できることから始めよう。
家の中では?
- 1.リビングなど家具を固定して転倒防止
- 2.寝室は大きな家具を置かない
- 3.窓ガラスはフィルムを貼って飛散防止
- 4.消火器の準備、使い方確認
- 5.非常持出品の準備
- 6.耐震診断・補強をする
家の周りでは?
- 1.通路・入口は物を置かず逃げ場を作る
- 2.ブロック塀・門柱は点検、補修で転倒防止
- 3.ベランダは植木鉢などの落下防止
- 4.ガスボンベは固定して転倒防止
- 5.屋根は屋根瓦・アンテナの点検、補修
- 6.避難場所の確認
家族で防災会議を開き、地震への備えや家族の行動を確認しておきましょう。
地震が起きたら
地震から身を守る10か条を心がけて、落ち着いて行動しましょう。
10か条
- 1.まず身の安全を確保する
- 2.火の始末はあわてず冷静に
- 3.戸をあけて出口を確保する
- 4.火が出たらすぐ消火
- 5.あわてて外へ逃げない
- 6.狭い路地、ブロック塀に近寄らない
- 7.津波、山崩れ、がけ崩れに注意
- 8.避難は徒歩で、荷物は最小限に
- 9.協力しあって応急救護
- 10. 正確な情報を見極めよう
沿岸の地域では、揺れの後に津波の情報もチェックしましょう。