防災の知識|台風編

台風とは?

台風は、北西太平洋にある熱帯低気圧のうち、最大風速が17m/秒以上のものをいいます。

台風は緯度が低い地域で発生し、暖かい海から蒸発する水蒸気をエネルギーにして発達します。

台風

台風の雨

台風は、大量の雨を降らせることが多く、災害が起こりやすくなります。

1時間雨量 災害発生状況
10〜20mm 雨が長く続く時は注意
20〜30mm 側溝や下水があふれる
30〜50mm 山崩れがけ崩れが発生しやすい
50〜80mm 土石流が起こりやすい
80mm以上 大規模な災害のおそれが強くなる

台風が離れていても、台風の影響で前線の活動が活発になり、大雨をもたらすこともあります。

台風の風

台風接近時は、強い風にも注意が必要です。

風速15m/秒以上

看板が飛んだり、植木鉢が飛んだりする。

風速25m/秒以上

屋根瓦が飛んだり、人は立っていることができずに転んでしまう。

風速30m/秒以上

屋根全体が飛ばされたり、家が損壊する危険がある。

台風
進路予想図

赤い円が暴風域(風速25m/秒以上)、 黄色い円が強風域(風速15m/秒以上)です。

台風の大きさと強さ

台風の大きさは強風域の半径で区分しています。

大型 500km以上〜800km未満
超大型 800km以上

台風の強さは最大風速で区分しています。

強い 33m/秒以上〜44m/秒未満
非常に強い 44m/秒以上〜54m/秒未満
猛烈な 54m/秒以上

台風に伴う災害

大雨、強風の他にも様々な災害のおそれがあります。

高潮

台風接近時には強い風や気圧の低下によって、海面が上昇することがあり、海水が陸地に流れ込み、家屋の浸水などが起こるおそれがあります。

こんな場合は注意!

  1. 1.満潮の時間帯
  2. 2.湾の奥や遠浅の海岸
  3. 3.海抜ゼロメートル地帯など

高波

台風の接近に伴って、海岸に打ち寄せる波(うねり)は高くなります。台風の中心付近では、波高が10mを超えることも。

こんな場所は注意!

  1. 1.河川沿いの地域
  2. 2.港湾
  3. 3.海上(航海中の船舶)など

洪水

大雨が降り続くと、河川の氾らんや堤防の決壊が起き、浸水などの被害が起こるおそれがあります。

こんな場所は注意!

  1. 1.造成地、扇状地
  2. 2.傾斜のある地形
  3. 3.地下街など

土砂災害

地すべり、がけ崩れなどが起きる前には、斜面のひび割れや異様な音、濁り水が出るなどの前兆現象が起こることがあります。

こんな場所は注意!

  1. 1.造成地、扇状地
  2. 2.山岳地帯
  3. 3.地盤のゆるい地域など

日ごろから周辺の様子や地形を確認し、台風接近時は特に注意して下さい。

台風に備えよう

あなたの家は大丈夫?できることから始めよう。

家の中では?

  1. 1.窓ガラスはフィルムを貼って飛散防止
  2. 2.非常持出品の準備
  3. 3.避難方法、避難場所を確認

家の周りでは?

  1. 1.通路・入口は物を置かず逃げ場を作る
  2. 2.ベランダは植木鉢などの落下防止
  3. 3.屋根は屋根瓦・アンテナの点検、補修
  4. 4.窓・雨戸の点検、補強
  5. 5.用水路・雨どいの掃除

台風接近時は?

  1. 1.最新の気象情報避難情報を入手する
  2. 2.雨や風が強くなってからの外出や作業は控える
  3. 3.避難指示が出たら、危険な場所から全員避難する
  4. 4.高潮浸水土砂災害の発生するような場所に近づかない

特別警報に注意

数十年に一度の強度の台風では、大雨、暴風、高潮、波浪の特別警報が発表される可能性があります。

特別警報について

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