10日天気図を使いこなそう!
天なびでは、10日先までの天気図を降水量・風の予想とともに掲載!組み合わせて見ることで、色々な使い方ができます。
天気図の基礎を知っておこう
天なびの天気図は、実況・予想ともに最も一般的な地上天気図を掲載しています。描かれている曲線は、気圧が同じ所を線で結んだ等圧線です。
周囲より気圧が低くなっている所を低気圧、高くなっている所を高気圧といいます。低気圧の中心には「L」や「低」、高気圧の中心には「H」や「高」の印が入っています。
北半球では、低気圧周辺では反時計回りで中心に吹き込むように、高気圧周辺では時計回りで中心から周囲へ吹き出すように風が吹きます。
一般に、低気圧の周辺は高気圧の周辺よりも雲が広がりやすく、天気が崩れがちになります。また、低気圧付近の等圧線が混み合っていると、風が強まり荒れた天気が予想されるため、注意が必要です。
まずは気圧の低い所・高い所を見て、どの辺りで天気が崩れそうかを探してみましょう。
季節で変わる天気図の特徴
天気図は季節によっても違いが出てきます。注目すべき現象と予想天気図の見方のポイントをご紹介します。
台風
10日天気図で台風の予想を見ると、おおまかな進路や雨・風の影響範囲がわかります。天気図では円状に何重もの等圧線が現れ、本数が多いほど強い台風のおそれがあります。
【注意】台風進路図との違いについて
台風発生時に発表される台風進路図は、予報円(台風の中心が対象時刻に到達すると予想される範囲)や暴風警戒域(台風の中心が予報円内に進んだ時に暴風域に入るおそれのある領域)を最大5日先まで示しています。
台風進路図と天なびの10日天気図では表しているものが異なり、10日天気図の通りに台風が進むとは限りません。いずれも最新の予報を常にご確認ください。
西高東低(冬型の気圧配置)
厳しい冷え込みや日本海側での大雪・太平洋側での乾燥した晴天などが予想される気圧配置のパターンです。南北に伸びた等圧線が日本列島に見られ、気圧は東にいくに連れて下がっています。等圧線の間隔が狭く本数の多い日は、強い寒気の南下や大雪のおそれがあります。
南岸低気圧
南岸低気圧とは、九州〜本州の南側の沿岸部を進む低気圧全般を指しますが、冬〜春先は首都圏など雪の少ない太平洋側でも降雪・積雪をもたらす可能性があるため、注意が必要です。
特に関東地方では、南岸低気圧のルートによって雪が降るか雨が降るかが変わることがあります。目安として、南岸低気圧の中心が八丈島の南を通ると関東地方は雪、八丈島の北を通ると雨、大きく南へ外れると降水・降雪域からも外れると言われています。南岸低気圧の通過だけでなく、雪になるか雨になるかの推測にも10日天気図が役立ちます。
【上級編】前線の位置がわかる!?
天気図でよく見る前線は、寒気と暖気の境目や風向が大きく変化する部分を線状に表したもので、通過すると天気や気温が大きく変わることがあります。
10日天気図には前線を表示していませんが、降水量と風の予想を組み合わせると、おおよその前線の位置を把握することができます。
低気圧(温帯低気圧)が発達すると、低気圧の中心付近から降水域・強風域が伸びることが多くあります。また、その周辺で異なる風向の風がぶつかっている様子も見られます。このような領域が前線に対応します。
天気図がわかると予報の見方も変わります!
日常生活やレジャー・お仕事に
幅広く活用ください