うねりと風浪の予想を使いこなそう!
海ナビの波予想は波浪だけではない!うねりと風浪の予想を使いこなすと、その日の波の特徴がわかり、危機管理にも役立ちます。
うねりと風浪を知ろう
一般に波と呼んでいるものは「波浪」を指すことが多いです。この波浪の中には「うねり」と「風浪」が含まれています。
その場で吹く風を受けて発生する不規則で尖った波を風浪、その場の風に関係なく遠く離れた海域から伝わってくる規則的で丸みを帯びた波をうねりといいます。
風浪はその場の風の影響で発生するので、波向と風向はおおむね一致し、風が強いと白波が立つ場合もあります。しかしうねりの場合、その場では風がなくても高いうねりが出ることや、うねりの波向と現地の風向が一致しないことが多くあります。
また、波長と周期の特徴にも違いがあり、いずれもうねりは長く、風浪は短い傾向にあります。そのため、波長・周期の長いうねりが水深の浅い海岸付近まで達すると、急激に高波になるおそれもあります。船舶はもちろん、海水浴や磯釣りなどでも注意が必要です。
うねり | 風浪 | |
---|---|---|
波の特徴 | 規則的で丸み を帯びている |
不規則で尖っ ている |
波向と風向 | 一致するとは 限らない |
おおむね一致 する |
波長 | 長い | 短い |
周期 | 長い | 短い |
海ナビで見られる波の予想って?
海ナビでは、波予想・沖合いの波・うねり・風浪と1地点につき4つの波の情報が見られます。
波予想
最も一般的な波である波浪の予想です。まずはこの情報を確認しましょう。
沖合いの波
沿岸から沖合20海里(約37km)の海域における有義波高の最大値予想です。海ポイントから離れた地点の波を知りたい時は、この沖合いの予想や海洋予測マップがおすすめです。
※沖合いの波の予想は、各海ポイントの10日間天気にある「関連コンテンツ」からご覧いただけます。
うねり&風浪予想
うねりと風浪の予想は、波浪の予測データをうねり成分と風浪成分に分けたものになります。
実際にうねりと風浪の予想を使おう
うねり&風浪予想は、うねりの予想と風浪の予想を切り替えながら比較できます。
例えば上記のような予想の場合、うねりの方が風浪よりも高い波高が予想されています。予想される波浪はうねりの成分が大きく、現地の風が弱くても急な高波が起きやすい油断のできない海況であることが推測できます。
マップでは空間的にうねりと風浪を比較することができます。
マップで見ると、遠方の波の様子も知ることができます。離れた場所でのうねりの予想を知っておくと、台風由来の「土用波」のような、遠方から数日かけて日本沿岸にまで打ち寄せてくる強いうねりの可能性も事前に把握することができます。風浪も、広い範囲で見ると風の影響を強く受けているエリアが見えてくるので、船舶の航行や漁業にも役立てられます。
これで海でのレジャーやお仕事がより安全に!
うねりと風浪を含めた海ナビの波情報を
活用しましょう