天なびコラム

第7544話

2021年06月23日

肉まんと豚まん

豚肉の餡を皮で包んだ食べ物を全国的には「肉まん」と呼びますが、西日本の一部地域では「豚まん」と呼ばれています。
大阪発祥の中華料理チェーンが「豚まん」として売り出していることや、西日本では肉といえば牛肉という文化が醸成されていることが由来されています。
関東出身で関西在住の私は、故郷に帰るときによく大阪の豚まんをお土産として持っていきます。
一方で関東から関西に行くときは肉まんをよく買って帰ります。
勝手に肉まん豚まん貿易をしていますがどちらも代えがたい味でとてもおいしいです。

先述しましたが西日本、特に近畿地方では「肉=牛肉」という文化が根付いています。
一方で関東地方や東日本では「肉=豚肉」と呼ぶのが一般的です。
総務省の統計データを見ても豚肉消費量ランキングの上位を東日本が独占しているのに対し、牛肉ランキングは西日本が独占しています。
なぜ肉の趣向に東西で差があるのでしょうか?
以前聞いた話によると元々西日本では農耕用として牛を利用することが多かったことから、西洋から肉食文化が入ったとき、牛肉を食べるという文化が東日本に比べて形成されやすかったそうです。
ただ、牛肉消費量と豚肉消費量の東西格差の不均衡は近年解消されつつあるそうです。
これは食生活の多様化によるためだと考えられますが、牛肉を肉と呼ぶか、豚肉を肉と呼ぶといったような食文化も残してほしいものです。

執筆者:くじらのお

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