天なびコラム
第8801話
2024年12月01日
師走の風が運ぶもの
早いもので、今年も残り1か月となりました。
12月1日、街はすっかり冬の装いで、通勤や通学の道すがらも冷たい風が頬をかすめる季節です。
12月といえば「師走」という言葉が思い浮かびます。
由来には諸説ありますが、「師が走るほど忙しい時期」という表現が一番知られているでしょう。
皆さんも、年末の準備や仕事の締めくくりで慌ただしい日々を過ごしているかもしれませんね。
そんな中でふと感じるのが、冬の冷たい風です。
一見、ただ寒いだけに思える風ですが、実は澄んだ空気を運び、晴れた日には富士山や遠くの山々をくっきりと見せてくれることもあります。
また、風が木々の葉を吹き飛ばし、冬の風物詩である「木枯らし」の風景を作り出します。
こうした自然の変化に目を向けると、忙しさの中にもほっとする瞬間が生まれるかもしれません。
さて、師走といえば防災の意識も高めたい季節です。
空気が乾燥しやすく、火事のリスクが増える時期ですので、暖房器具の取り扱いには十分注意してください。
冷たい風に負けず、忙しい日々に心の余裕を持ちながら、2024年のラストスパートを駆け抜けましょう。
執筆者:10匹あんと