天なびコラム

第6469話

2018年07月14日

水に囲まれた環境の授業

大学生の頃、ちょっと変わった講義がありました。
某大手飲料メーカー協力のもと、水と森と環境について考える特別授業でした。
毎週、識者を1人招いて講演をしてもらい、日本に限らず世界も含めた環境事情を学ぶという内容です。
気象との繋がりも深そうと思い、当時の私はこの講義を受講しました。

ある時は千葉県の印旛沼・手賀沼の水質について。
またある時はダムによる川の生物や風景の変化について。
そしてある時はヨーロッパの自然豊かな村を利用した旅行事業について。
詳細を話すとキリがないですが、専門家からの直接のお言葉なので、どれも実のある内容でした。

結果、様々な角度から水や森を取り巻く環境の話を聞くことができました。
悪い面や批判ばかりではなく、1度壊された自然を改善されていく様子や今自然を守る努力なども。
当時は単純に環境問題といえば温暖化のイメージしかありませんでしたが、水を巡る自然の実態も思い知らされました。

水は人間にとって不可欠でありながら、自然界においても不可欠。
気象現象も、降った雨が川や海へ流れ、蒸発した水分から雲が作られてと、水の循環の一部を成しています。
当然ですが、切っても切れない関係です。

そんな中先日、水にまつわる甚大な災害が発生しました。
水が満足に使えず大変な思いをされている方もいれば、災害を目の当たりにして今は水なんか見たくないという方もいらっしゃるかと思います。
地球という豊富な水に囲まれた環境との付き合い方、決して簡単ではない永遠の課題かもしれません。

余談ですが、この講義の初回と最終回は某大手飲料メーカーの方がいらして、メーカーが実施してきた環境への取り組みを紹介されました。
最後の講義でちょっとしたクイズが出題され、うっかり挙手して正解してしまった私は、記念品に企業ロゴが入った高級ボールペンをゲット。
それは水の名を持つ有名ブランドのボールペン、水の授業だったが故のチョイスかもしれません。
単位だけでなく、大学生だった私には勿体ないほどのボールペンまで手に入れてしまい、大きく得をした授業でした(笑)


執筆者:そふぃー