天なびコラム

第6471話

2018年07月16日

災害ボランティア

3連休最終日。平年より早く梅雨が明けたところも多く、夏のレジャーを楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。また7月豪雨の被災地にボランティアで入られた方もいらっしゃるかもしれません。
私も若いころ、台風水害の後片付けのボランティアに参加したことがあります。何かお役に立ちたいと意気込んで向かったのですが、慣れない作業でとても疲れた思い出があります。土をかきだすのも、効率よく行うには作業手順を考えてから始めないといけません。また泥をかいたり、土のう袋を作ることは普段は私に縁のないこと。時間がかかります。地元の農家の方が手早く作業されるのを横目にモタモタしている私は「本当に役に立っているのか・・・」と少し心苦しくなりました。昼になって地元の方が握り飯とお茶まで用意してくださると、ますます悪い気がしてきます。私たちはお客さんではないのにここまでしてくれるなんて・・・。
夕方になりボランティアの終了時間を迎えました。片付けが終わったとはとても言えた状態ではありません。「スミマセン、あんまりお役に立てなくて」と被災された家の方に挨拶をすると、「いえいえ、十分助かりました。ありがとうございます。」と声をかけていただき、何だか救われた気分になりました。
帰り道にボランティアリーダーの方に顛末を話すと「少しでもプラスになればOKじゃないか。片付けのプロじゃないからできないことはできないよ」と言われました。それからは自分のできる範囲で支援するようにしています。
これから現地に入る方は無理せずにできる範囲で活動してください。とくに熱中症には気を付けて。

執筆者:西