天なびコラム

第6529話

2018年09月12日

低体温症

不安定な天気が続き、日々の気温差も激しく過ごし辛い毎日です。
体調を崩しやすい時期ですが、皆さんは大丈夫でしょうか。
先日は、体育祭中に多くの生徒が低体温症で倒れるという事故もありました。
低体温症とは体の内部の温度が必要な水準を下回ったときに、体にさまざまな弊害を引き起こす症状をいいます。
最初に震えやしびれなどの症状が現われ、さらに体温が下がると立てなくなり、重症化すると昏睡状態に陥ってしまい命を落とす可能性もあります。
低体温症といえば、山の遭難事故や冬の寒い時期に起こるというイメージがありますが、平地でも天気や気温が変わりやすいこの季節に、突然の雨によって服が濡れた状態でいると次第に体温が奪われ発症してしまうこともあります。
涼しくなってきてスポーツも盛んに行われる時期ですが、雨の中での運動は発症のリスクが高まりますので、対策としては常にタオルや着替えなどを用意しておくと安心です。
また、体のエネルギーが足りないと体温が上がりにくくなり、低体温症を発症してしまう要因にもなりますので、日頃からしっかりとした食事や睡眠を心がけることも大切です。
まだしばらくは各地で残暑の日もありそうですが、健康に気を付けて穏やかに秋を迎えたいですね。


執筆者:まる