天なびコラム

第6716話

2019年03月18日

ピクトグラム

東京オリンピックで使用するピクトグラムが発表されました。正式名称は「東京2020オリンピックスポーツピクトグラム」だそうで、50種類の絵柄が各スポーツ競技の特徴を表しているのですが、自転車競技5種の図案がそれぞれ微妙に異なっていて(似通っていて?)面白いです。

「ピクトグラム(pictogram)」は「ピクトグラフ(pictograph)」とも呼ばれ、語源を辿るとラテン語の「pictus(絵)」とギリシャ語の「graphein(書いたもの、文字)」の組み合わせから成るように、まさしく「絵文字」であり、言葉が分からなくても絵を見て意味が分かるのが特徴です。

特に分かり易い例としては、「非常口(緑色の人間が屋外へ脱出)」や「喫煙禁止(赤丸に斜線の「車両通行止め」マークが覆う火の点いたタバコ)」などがありますが、天気予報にもピクトグラムが用いられているのは、皆様ご存知でしょう。

「晴」は暖色系の太陽(夜間は月と星)、「曇」はグレーか白の雲で表現されるのは大抵の予報に共通していますが、「雨」「雪」となると、国やアプリによって違ってきたりします。
日本では寒色系の傘マークや、雪だるま或いは雪の結晶(六角形)マークが使われますが、海外の天気予報などでは、雲マークから降る雨滴や雪の結晶で表現している方が多数派で、日本式に慣れていると雨と雪の区別がつきにくかったりします。国によっては傘よりもレインコートが好まれたり、宗教上の理由(偶像禁止)などがあるからでしょうか。お天気マークにもお国柄が顕れていて興味深いです。

ちょうどこの時期、冬型の気圧配置が緩んで温帯低気圧が頻繁に通過するようになると、「暴風雪」や「暴風雨」など、ちょっと珍しいお天気マークが同時に見られたりしますね。因みに、天なびでは58種類のピクトグラムが使われていて、時々刻々変化するお天気をなるべくキメ細かに一目で分かるよう表示しております。
なお、天なびのピクトグラムを全種類集めて呪文を唱えると、神龍(シェンロン)に化けた(フリをした)「てなびん」が現れて、どんな願いも一つだけ叶えてくれる(フリをする)そうですよ…!!(早めのエイプリルフールです♪)

執筆者:風来坊