天なびコラム

第6834話

2019年07月14日

月入帯食

月入帯食は、月食の最中に月の入りを迎えて沈んでいく現象で、月食の全経過を観察することはできない。しかし、地平に大きな月が欠けたまま沈む様子が観察できる機会である。

この月入帯食が起きるのは国立天文台によると7月17日の明け方で、部分月食は中国・四国地方より西側の地域で観察することができるようである。残念ながら関西では難しいようだが、半影月食であれば観察できそうである。

半影月食は地球の半影に月が位置するときに起きる現象で、一般的に知られている月食ほど暗くならないが、普段の満月の月に比べて少し暗い様子が見られる。肉眼ではハッキリと確認できないかもしれないが、カメラで撮影するとその違いはよくわかる。

部分月食を見ることができない地域では、半影月食の観察に挑戦してみてはいかがでしょうか。




執筆者:阿波狸