天なびコラム
第6927話
2019年10月15日
秋の風物詩との距離感
みなさま、はじめまして。みっちーと申します。
今回が、私のはじめての天なびコラム執筆になります。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
さて、そろそろ秋を感じる時期になってきましたので、私の秋に関するエピソードを綴らせてください。
実は私、オーストラリアのとある街で生活をしていたことがありまして、私が生活しているエリアは山野に近い場所でした。そのため、秋になりますと、近くの草むらから聞こえてくるスズムシの音色を楽しむことができます。日本と同じですね。
ある日、いつも通り帰宅し、遠くでスズムシの音色を聞きながら、眠りにつこうとしていた時、それは起きました。
「ぴぃりりりり!、ぴぃりりりり!、ぴぃりりりり!」
部屋の中から突然、音が鳴り響いたのです。
間違いなくスズムシです。スズムシが部屋に入ってきてしまっていました。
オーストラリアのスズムシは大きいのか、小学校の体育の先生が吹く笛のような音量です。
もう寝る態勢になっていましたので、今から起き上がって、部屋の電気をつけて、スズムシを捜索するのは面倒です。このまま聞こえないフリをして寝てしまおうと思いましたが、その後も、およそ20秒間隔で発生する、大音量の「ぴぃりりりり!、ぴぃりりりり!、ぴぃりりりり!」によって、私は眠ることができず、しぶしぶと起き上がり、スズムシを見つけ出し、部屋の外まで送り出しました。
寝室では少々距離が近すぎるかもしれませんが、スズムシの音色は美しく、江戸時代から庶民の間で親しまれている秋の風物詩です。
皆様も、機会がありましたら、どうぞお楽しみください。
執筆者:みっちー