第7097話

2020年04月02日

菜の花畑を散策しながら…

春らしい晴れた日の休日に菜の花畑を散策した。棚田の斜面をゆっくりとかけるそよ風に黄色の花が揺れていた。

菜の花といえば、副菜の和え物として美味しく頂くことができる。食事で食べる菜の花は花が咲く前の蕾の状態で、これを出荷している農家の方にとっては、菜の花畑が黄色くなると一大事である。私の実家でも菜の花を栽培しており、毎日忙しく菜の花を摘み取っている。もちろん、綺麗な花を見せるために花を咲かせているところもあれば、菜種油を作るために栽培している農家さんもある。

いずれにせよ綺麗な菜の花を観察していると、ミツバチが忙しく花の周りを飛び廻り花粉を集めていた。ミツバチを観察していると、日本ミツバチ減少のニュースを思い出した。そのニュースによると異常気象によりミツバチの生息数が減少傾向にあり、国産蜂蜜の生産量が減少しているというものであった。近年、様々な異変を全て異常気象で片付けようとする報道が多いようにも思われるが、異常気象の根本的な要因は人類が自然界の法則を破り自然界の均衡が保たれなくなったためだと、ミツバチを観察しながら物思いに耽っていた…

執筆者：阿波狸