天なびコラム

第7101話

2020年04月06日

天気予報の役割

テレビのニュース番組は今、新型コロナウイルスの話題が大多数を占めています。
スポーツニュースも芸能ニュースも、冒頭に「新型コロナウイルスの影響により〜」と添えられるものがほとんどです。
世界的な流行となっている中ですし、最新の情報を伝えて注意喚起を促すのは当然のことです。
しかし、事態が悪化する一方でネガティブな話ばかりが並んだニュースを繰り返し観続けていると、さすがに気分が落ちてしまいます。

そんな中でも、天気予報のコーナーは番組の中でほぼ必ず時間を割いて伝えています。
現状は外出自粛が求められ、私自身もチケットを確保していた音楽ライブとプロ野球の試合が延期され、友人と会う約束までも流れてしまいました。
それでも、洗濯物は乾くのか、何を着たら過ごしやすいかなどと、外出しなくても天気予報は日常生活において必要とされています。

その天気予報も、新型コロナウイルスの影響で変わったなと、テレビを観ていて思うことがあります。
例えば、「お出かけ日和」などといった外出を促すような単語はここ最近控えているように感じます。
また、ある番組の天気予報では、お花見を自粛せざるを得ない中で少しでも気分を味わえるようにと、長めに今の桜の映像を流すこともありました。

大きな災害が発生した時も、被災地の予報が全国の天気に追加されたり、避難中の人達に向けて気温を事細かに伝えたりと、天気予報は臨機応変に対応しながら毎日伝えていました。
今回もこのように、情勢・ニーズに合わせて伝え方の工夫をしながら、各所で天気予報を日々提供しています。
感じ方は人それぞれですが、暗いニュースが続いてから天気予報のコーナーに入ると、普段と変わらない日常が垣間見えるようで、滅入った気分が少し楽になるような気がします。

お天気ナビゲータをご利用の皆様は、日常的に天気予報をご覧になっている方が多いかと思います。
暗い話題が多い中、皆様にとって天気予報は今どんな役割を担っているでしょうか?


執筆者:そふぃー