天なびコラム

第7189話

2020年07月03日

新しい生活様式

県を跨ぐ移動の制限が解除され、空を見上げると飛行機の数が増えたと感じられるようになりました。
日中に飛んでいる飛行機を見ると、飛行ルートや機種、航空会社などの情報が簡単に判別できますが、夜間は昼間に比べて視程が限られるため飛行機の見分けがつきにくくなっています。
そこで今回は夜間の飛行機を見分けるポイントをいくつかご紹介します。
まず飛行機は衝突を防止するため、航空灯という灯りによって進行方向を示しています。右側の翼端には緑、左の翼端には赤、機体後方には白のライトが点灯し、色の配置によって自らの位置と進行方向を周囲に示しています。
もうひとつ、飛んでいる飛行機をみると点滅している閃光灯が見えると思います。これは衝突防止灯と言われるものです。
また、同じく衝突防止の役目を持ち、両翼で白く光るストロボライトは、点滅パターンが航空機メーカーによってそれぞれ異なります。
日本でもお馴染みのB社の飛行機では「ピカッ、ピカッ、ピカッ」というように1回ずつ点滅するのに対して、A社の飛行機では「ピカピカ、ピカピカ」というように2回ずつ点滅します。
なかなか飛行機に乗ってどこかへ行くことが難しい昨今ですが、地上から夜空の航跡を鑑賞し、旅行気分を味わうことも新しい「旅」の様式のひとつになるのではないでしょうか。


執筆者:くじらのお