第7304話

2020年10月26日

ひょんなきっかけ

富士山の麓には、魅力ある観光スポットが多数あります。
その中の1つで、山梨県にある富士急ハイランド。
行ったことはなくても、アトラクション名はいくつか聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

大学に入って間もない頃、音楽イベントで1度訪れる機会がありました。
アトラクションには乗らず、イベントが始まるまでを園内で過ごしただけではあります。
昼食を調達し、屋外の円形テーブルで食べていると、戦隊ヒーローのキャラクターが隣に座ってきて誘うような目でこちらを凝視してきたことも。
一体私は何歳に見られたのでしょうか…

実はこの日、関東甲信では梅雨明けが発表されました。
梅雨末期の屋外イベントということで、天気は特に心配でしたが、雨は降らず、何とか日差しが出てくれました。
しかし、富士急ハイランドに到着した頃には雲が多く、すぐ近くにいるというのに富士山の姿はどこにも見当たりませんでした。

そんな中、長丁場のイベントが始まりました。
イベントをエンジョイして有頂天の中、夕方になって辺りが暗くなってきた頃、イベントの出演者が気付きました。
ずっと隠れていた富士山が、遂に顔を出してくれました。
すーっと頂上付近の雲が取れていき、ようやく現れたそのお姿は、暗がりだったこともあり、荘厳さすら漂っていました。

富士山に惹かれたのは、それ以来だったと思います。

毎回ではないものの時折富士山を語ったコラムを書いていた私ですが、今回はそのきっかけの話をお届けしました。
これからも私なりに富士山の魅力を探そうと思います。

執筆者：そふぃー