天なびコラム

第7388話

2021年01月18日

美味しいみかんの選び方 知る人ぞ知る「菊みかん」とは?

日本の冬といえば、こたつの上にみかんが置いてあるという光景が定番ではないでしょうか。私もみかんが大好きで、毎年お正月には大量に購入したみかんを山積みにして四六時中食べています。

みかんを幾つも食べていると美味しいみかんの特徴を見分けられるようになっていきました。まず、小粒のみかんのほうが甘みが強いことが多いです。小さめのみかんの方が甘いということはよく知られているため、店頭でも小粒みかんの詰め合わせが多く並んでいます。我が家で購入するのも決まって小粒のみかんです。

そんな小粒のみかんの中でも特に、甘さと酸味が濃く、美味しいみかんがあります。それは、果皮がボコボコとしたみかんです。経験的に果皮がボコボコしているみかんは美味しいと気づいていたのですが、調べてみるとこういったみかんは、ボコボコしている果皮が菊の花のように見えることから「菊みかん」と呼ばれ美味しい理由があるそうです。

「菊みかん」は、みかんが成長する夏季に雨量が少なかった場合に、一本の木に数個から数十個ほど育つのだそうです。水分が少ないために果皮がうまく成長できず、ボコボコになるのですが、その分、味が凝縮されています。

「菊みかん」は量が少なく、収穫の予測も難しいためほとんど市場には出回ることがありません。それでも、袋詰めされたみかんをよく見ると「菊みかん」に出会えることがあります。果皮がボコボコしていて薄く、果肉にくっついて剥くのが大変なのですが、一口食べると他のみかんとの違いがすぐに分かります。本当に美味しいです。我が家では「菊みかん」が最初になくなります。

ちなみに、地域の直売所やネットでは「菊みかん」だけを選別して販売しているところもあるようですよ。

皆さんも「菊みかん」を見つけたら是非食べてみてください。


執筆者:ドローン