天なびコラム

第7581話

2021年07月30日

鹿の子

私の実家は「〇〇(地名)の秘境」という看板が立っていた地区で、鹿出没は日常茶飯事です。
そんなわけで、今月も裏の畑に鹿の子がやってきました。可愛らしかったので、お天気学園気象予報士講座Facebook(7月初旬)に載せております。投稿ついでに鹿の子で一句詠んでおります(正岡子規の俳句にインスピレーションを受けております)。
鹿は年中見るのですが、鹿の子は、夏の季語です。 ただし、可愛いと思っていても害獣には違いなく、農作物の被害はもちろんのこと、私の家族は鹿に2日連続で車に体当たりされ、エンジンが故障し即廃車になりました。なお、一部の車両保険では鹿との衝突が補償されており、新車購入時に保険に鹿補償を追加するのが地元あるあるです。
実家の地域では昔は猟師さんも数名いらっしゃって、鹿肉をいただいて竜田揚げにして食べたことがありました。その時は荒々しいガッツリくる味わいで「クセが強い!」と感じましたが、最近はジビエという言葉が広がるにつれ「クセのない」上品なコース料理として登場するようになってきましたね。鹿肉も至る所で販売されるようになり、キャンプブームと共に人気が出てきています。競馬のジョッキーも愛用する高タンパク源。鹿肉を食べて害獣駆除を応援するのも良いかもしれません。


執筆者:けもの道担当