天なびコラム

第7584話

2021年08月02日

うなぎの地域性

今年の7月28日は土用の丑の日でした。うなぎを食べた方も多いのではないでしょうか。
うなぎの焼き方は有名なものとして、1度蒸してから焼く関東風と蒸さずに焼き上げる関西風に分けられます。
焼き方が東西で異なることは比較的認知されているようですが、実はさばき方も異なる場合が多いそうです。
主に関東のうなぎ屋さんではうなぎの背に包丁を入れてからさばきます。一方関西では腹から包丁を入れてさばくことが多いそうです。
実際はうなぎ屋さんごとに焼き方、さばき方はそれぞれ違う場合もあるようですが、大方東西で分布に偏りがあるようです。
私は以前うなぎの関東風と関西風の境界が気になり、調べたことがあります。
その結果、川を挟んで東側が関東風、西側が関西風のうなぎ屋さんが点在する地域があることが判明しました。
そこで両方のうなぎを頂きましたが、関東風はふっくらとした食感でうなぎ自体の甘みを感じられました。一方で関西風はカリッとした食感で、うなぎの脂のうまみが感じられるような味わいでした。
関東風も関西風もどちらもおいしいですが、川を挟んで両方食べることが出来る地域があること、とてもうらやましく思います。
この地域ですが、ここでは具体的な地名は伏せておきたいと思います。
うなぎ好きの方はぜひご自身で調べてみてください。その場所を見つけた時の達成感が、うなぎの味をさらに良くしてくれるはずです。

執筆者:くじらのお