天なびコラム

第7622話

2021年09月09日

声に出して

今日は9月9日、掛け算の「九九の日」だそうです。九九は授業中にみんなで一緒に声を出して覚えていた記憶があります。子供の頃に流行っていた歌や言葉など、よく声に出していたことは大人になった今でも結構覚えているものでございます。

そして、声に出すことは覚えることにだけでなく、問題解決の手法としても有効でございます。私はお仕事でプログラミングをすることが多く、自分自身で問題を解決しないといけない場面に直面するのですが、そういうときには「ラバーダック・デバッグ」という手法をよく実行しております。

ラバーダックはゴム製のアヒルのおもちゃで、そのアヒルのおもちゃに向かって声に出して説明することで、考えを改めて整理できたり、その過程で解決法を思いつくことがあるというのが「ラバーダック・デバッグ」でございます。元々ラバーダックを持ち歩いてコードを一行ずつ説明していたプログラマーがいたということが由来なので、もちろん相手はアヒルのおもちゃである必要はないですが、頭の中で思考が凝り固まった際に改めて自分以外の相手に説明することで、違った角度からふとアイデア浮かんでくることがあるので、是非おすすめです。私の場合は机にいるフィギュアと一緒にパソコンの画面を見ながらお話ししております。

今はリモートワークの方が増えてきているので、独り言を言っても問題ない環境の人も多いと思いますので、実践できる方あるいは既に実践している方もいらっしゃるかもしれないですね。ただ、お仕事が終わる頃には自分の声がガラガラになってアヒルのような声になってしまっていることがあるので、声を出しすぎないようにお気をつけくださいませ。


執筆者:スケール