天なびコラム

第2749話

2008年05月07日

きたーーーっ!

皆さんは磁石が好きですか?

小さい頃は磁石で遊ぶこともあったのでは。磁石同士、引き付けあったり反発したり、砂鉄が立ったり、けっこう興味をかきたてるものですよね。小学校高学年ではコイルを巻いて電磁石の工作があったり、方位磁石の授業があったり楽しい楽しいものでした。

それが中学・高校とすすむと磁界・電界がどうのこうのとわけがわからなくなって、めっきり拒絶反応を示すようになったものです。

さて、気象調査では風向風速も測定しますが、風向計を設置するときに北合わせというのが必要になってきます。基本は太陽の位置で南を合わせることが多いかと思います。設置場所の緯度経度がわかれば、何時何分に真南に太陽があるということがわかります。太陽がない時の方法はといえば、やはり方位磁石(磁針)でしょう。

ここで注意すべき事項があります。磁石が指す北の磁北(じほく)は、本当の北である真北(しんぼく)とは若干ずれているということです。日本では方位角で7度前後のずれがあります。ちょっと厄介ですね。現代は方位磁石を辿っていくとグリーンランド付近に到達するらしいです。ということで、これから北極点めざす方は、磁北ではなく真北をめざして進んで下さいね。

ちなみに、空港の滑走路の方位角は磁方位で表されているということです。


執筆者:のっち