天なびコラム
第2821話
2008年07月18日
光化学スモッグ
今日(7月18日)は光化学スモッグの日です。1970年のこの日に東京都杉並区で全国初の光化学スモッグ公害が発生したのが由来です。
光化学スモッグとは、車の排気ガスなどに含まれる窒素酸化物や炭化水素が紫外線によって光化学反応を起こし、有害な光化学オキシダント(オゾンなど)が滞留することをいいます。
日射が強くて風の弱い日に特に発生しやすく、光化学スモッグが発生すると健康に悪影響を及ぼします。
近年の光化学スモッグの原因のひとつとして、中国の大気汚染の影響も考えられていますが、オリンピックを来月に控えた中国での空気清浄化の副産物として、日本の光化学スモッグも減る可能性があるかもしれません。
いずれにせよ、人間生活を快適にするための産業発展が人間自身や動植物を苦しめる結果になってはいけません。この日や来月のオリンピックを機会に、日本の皆さんをはじめ世界中の人が大気汚染についてもっと深く考えるようになれば良いと思います。
執筆者:のっち