天なびコラム

第3893話

2011年06月25日

入道雲

夏本番まであと少し。夏になると入道雲がもくもくわいてくる様子があちらこちらでみられますね。入道雲を見ていると「なぜココでできたのだろう?」と疑問に感じます。この疑問を解決したいという思いから、今、大学で計算格子幅が100m、詳細な地形データを入力した超高解像度の数値シミュレーションに取り組んでいます。一般的に入道雲単体の空間スケールは数km、寿命は30〜1時間程度ですから再現には高解像度の数値モデルが必要となります。少し前は、このような計算はスーパーコンピュータに頼らなければなりませんでしたが、最近はハイスペックのデスクトップパソコンでも細かい数値計算が時間はかかりますが可能になってきました。まだまだ研究段階ですが、この疑問に対する答えを見出していつか「所により」という表現からもっと具体的な表現にできる日が来ることを願っています。

執筆者:ティムール