天なびコラム

第3912話

2011年07月14日

歴史の転換点と気象

今日は、フランス革命の日。

歴史が変わるとき、そこには、人々の思いやエネルギーが満ち溢れています。
自然のエネルギーを見てみると、歴史上、その重大局面において、天気というエネルギーが何らかの影響を及ぼしていることもあります。

織田信長が今川義元を討った、桶狭間の合戦。
当日の13時頃、突如雷雨にあい、視界が悪くなる。
そこで、敵方に悟られないよう陣形を整え近づき、雨が止み、晴れ渡った時、一気呵成に攻め込んで勝利を収めたという説があります。

中国の三国志時代の有名な赤壁の戦い。映画でも取り上げられましたね。
その場所では、10月頃には東〜南寄りの風が吹かないのが普通。しかし、この方向に風が吹かないと、火の作戦を用いた時、自分達の水軍にも被害が下る恐れがあった。
軍師である諸葛亮は東〜南寄りの風を吹かせると言い、祭壇を作り祈祷すると、どこからかその風が吹いて、見事勝利を収めたという説があります。
実は、諸葛亮自身が気象を予測し風を読んで、作戦を成功させたということだったのかもしれませんね。
このように、歴史には気象によってその向かう方向を左右させた事象がたくさんあります。

執筆者:亜蘭