天なびコラム

第4981話

2014年06月17日

ニホンウナギ

先日、IUCN(国際自然保護連合)によってレッドリストにニホンウナギが掲載されました。
レッドリストとは絶滅のおそれのある野生生物のリストのことで、IUCNによると、生息地の減少や水質の悪化、海流の変化、乱獲などが理由で、ニホンウナギは近い将来絶滅する危険性が高いということです。
このニュースは、ウナギを食文化とする日本に影響がありそうです。

日本の食文化とウナギは古くから関わりがあり、奈良時代の万葉集に登場しています。
万葉集では、夏痩せしないようにウナギを食べることを勧める歌があり、昔からウナギには栄養価が高い食べ物として認識されていました。
ウナギはビタミンAやビタミンB、カルシウム、鉄、DHAが豊富に含まれている食べ物として有名ですよね。

以前私は貧血になったとき、ウナギを食べたことがあります。
体調を崩していた当時、ウナギの栄養が体に染み渡っていく感覚を私は覚えたことがあります。
それ以来、ウナギは私の好物になりました。

環境省は国内の河川で生息環境の調査を行い、保護対策の指針を策定する方針を決定したようです。
ニホンウナギが自然からも食文化からも無くならないことを祈り、環境保護に貢献していきたいと思いました。


執筆者:おた