天なびコラム

第5000話

2014年07月06日

夏の定番食

もう、7月。夏ですね。
暑い時期に食べたくなる食べ物といえば、素麺(そうめん)です。

この素麺は、奈良時代に遣唐使によってもたらされた菓子の「索餅(さくべい)」が素麺の元祖と言われています。

この索餅(さくべい)は、中国では七夕に食べる風習があるという記事を読みました。この風習は、中国の故事から生まれた風習なのだそうです。

古代中国の帝の子供が七月七日に亡くなり、その後に一本足の鬼となって熱病を流行らせました。
これに困った人々は子供の好物だった「索餅」を供えて祟りを鎮めました。

この故事に因んで中国では七夕に「索餅」を食べる風習が生まれました。

伝来した当初は、日本でも七月七日に食べる習慣がありました。

しかし、この「むぎなわ」の元になった「索餅(さくべい)」は「索麺(さくめん)」とも呼ばれ、それが時代を経て「そうめん」に変化しました。

こんなにも古い時代から食べられていた、素麺。

今年の暑さも素麺で乗り切りたいと思います。
皆さまの暑い夏の乗り切り方は、どんなことでしょうか。


執筆者:案山子