天なびコラム

第5102話

2014年10月16日

紅葉

吹き抜ける風がやや冷たく感じられ、一段と秋が深まりつつある中、みなさん、体調など崩されてはいないでしょうか。
さて、秋の楽しみの一つといえば紅葉狩り。
現在、東日本の日本海側を中心に見ごろを迎えているようです。
昨年と大きな変化はなく、このままいけば、もうじき西日本でもちらほら紅葉を楽しめる場所が出てきそうですね。

ただ、最近の台風18号や19号の影響が気になる所です。
台風に伴う強い雨や風は、枝や葉、樹木そのものに大きなダメージを与えてしまいます。
美しい紅葉になるためには健康状態の維持が大切で、夏の日照時間と、秋らしい気候が欠かせません。
秋の朝晩のぐっと冷える気温と、秋晴れ。
これが色づきを良くする重要な要素なんですね。

また、エルニーニョ現象の影響も見過ごせません。
今月10日の気象庁の発表によれば、「今年の秋から冬にかけてエルニーニョ現象が発生する可能性は、平常の状態が続く可能性と同程度である」とのこと。
平均気温や日照時間、降水量が例年に比べて劣ると、葉の色づきが悪くなってしまいます。

いろいろな要素が組み合わさってできる山の恵み、紅葉。
自然が織りなす赤や黄色の絶景を、目で、耳で、鼻で堪能し、贅沢(ぜいたく)なひとときを過ごしたいものですね。


執筆者:tatu