天なびコラム

第5615話

2016年03月12日

長野県北部地震

5年前の昨日、東日本大震災が発生したとき、私は大学生でした。
当時、緊急地震速報を受信できる環境だったので、アラートを受信したのを覚えています。
そのアラート内容に地震の規模が大きいという情報が出たため、すぐにTVをつけた覚えがあります。

情報といえば、地震が発生して数時間後、海外に研修に出かけた方が家族に対して泣きながら安否の確認をしていたと聞きました。
連絡を受けた家族は震源から離れた西日本に住んでいたことで揺れに気がつかなかったこと、仕事中でテレビを見ていなかったということで地震自体に気がついていませんでした。
そのため、なぜ泣きながら連絡をしてきたのか分かっていなかったそうです。
海外にいた方はあいまいな情報しか受け取れなかったのです。
情報は環境によって伝わりにくさが異なると感じました。

情報が伝わりにくかった事柄といえば、5年前の今日発生した長野県北部地震です。
当時を思い出すと、混乱した環境で発生した地震だったため、発生の一報が伝えられた後の細かな情報は無かったと思います。
翌日の朝、鉄道が寸断された映像は伝えられた覚えだけあります。
当時の被害状況を調べると、鉄道以外に国道は寸断され、土砂崩れが発生、地震による雪崩が誘発され、33棟が全壊、152軒が半壊、水道は断水と当時の状況が無ければトップニュースになる被害でした。
ただ、当時の混乱した環境もあり、再びテレビでおおきく取り上げられたのはある程度落ち着きを取り戻し始めた4月ごろだったと記憶しています。
私自身、当時長野県北部地震の詳細は知りませんでした。
私がTVより先にこの地震の詳細を知ったきっかけはインターネットの記事からでした。
記事を見なければ、そのまま忘れてしまっていたのかもしれません。

このコラムが長野県北部地震を思い出す機会になれば幸いです。


執筆者:たぷん