天なびコラム

第6159話

2017年09月07日

季節とススキの移り変わり

いつの間にか涼しくなり、夜風が気持ち良い季節になりましたね。近所の駅では鈴虫が鳴いていて、秋の訪れを実感しています。

さて、秋といえば「秋の七草」が思い出されます。
春の七草と違って、残念ながらお粥にはしませんが、観賞用として今から旬を迎えます。

秋の七草は、「萩(ハギ)、ススキ、桔梗(キキョウ)、葛(クズ)、藤袴(フジバカマ)、撫子(ナデシコ)、女郎花(オミナエシ)」の七つ。撫子や桔梗を筆頭に、どれもきれいな花を咲かせますが、唯一花が付かないものがありますね。
ススキはお月見のイメージが強く、あまり華やかな印象はないかもしれませんが、その生長時期によって美しさが変わります。

初秋は茎や葉が緑色で穂の部分は白〜薄紫色です。青空に映え、昼間にとてもきれいに見えます。晩秋になると茎や葉は薄茶色で穂も白〜薄茶色になり、茜色の空に映え、キラキラと輝きます。

戦場ヶ原(栃木)、稲取細野高原(静岡)、曽爾高原(奈良)など、ススキの有名スポットもたくさんありますね。
今年は一面のススキを眺めに、少し足を伸ばしてみたいと思います。


執筆者:味噌