天なびコラム

第7212話

2020年07月26日

ミンミン東西

ちょうどこのコラムを書いている時、外からミンミンゼミの鳴き声が聞こえてきました。
ここ最近雨続きだったせいか、今年はミンミンゼミに限らずセミの声がまだあまり聞こえてこない印象があります。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ミンミンゼミは暑さに弱く、生息域も北日本〜東日本が中心です。
関東だと住宅街にいても聞こえてくる声ですが、西日本では山間部でないと聞けないと言われています。

ミンミンゼミは、生息範囲だけでなく鳴き方にも東と西で差があるそうです。
ミンミンゼミの鳴き声は、「ミーーーンミンミンミン」で始まって「ミーーー」で終わる鳴き方を繰り返しているイメージがあると思います。
全部のミンミンゼミに当てはまる訳ではないですが、この繰り返しの回数が東ほど多い傾向にあるようです。
つまり関東の方が1度ミンミン鳴き始めると鳴き止むまでが長いということになります。
あまり長く鳴かれるとさすがに鬱陶しいですがね…。

西日本で多いセミと言えばクマゼミでしょうか。
クマゼミとミンミンゼミの鳴き声は意外と似ているらしく、クマゼミの鳴き声をスローにするとミンミンゼミに近い声になるのだとか。
その似た鳴き声のせいか、両者は棲み分けをしていると言われており、クマゼミとミンミンゼミが同時に鳴くことは滅多にないそうです。
最近はクマゼミの生息域が東に広がっているという話もあり、そうするとミンミンゼミは肩身が狭くなりそうですね。。。

ミンミンゼミを調べてみたら東と西で結構奥深い違いがありました。
やかましい時もありますが、セミの鳴き声はやはり夏の代表格ですよね。
ようやく本格的な夏が始まりそうです。


執筆者:そふぃー