天なびコラム

第7214話

2020年07月28日

複雑化する情報

7月も下旬になりました。例年ですと真夏の太陽が照り付ける時季ですが、今年はまだ梅雨空が続いている所がありそうです。
ところで今年から関東地方では高温注意情報に代わって「熱中症警戒アラート」が発表されるようになりました。より詳しい情報が発表されるのは歓迎ですが、似たような名前があると利用者も勉強しないと混乱します。
気象庁が発表(国土交通省や都道府県、環境省との共同発表を含む)する注意を促す情報の末尾をみると「特別警報」「警報」「注意報」「発生情報」「危険情報」「警戒情報」「注意情報」「警戒アラート」と多岐にわたります。私が子どものころは「警報」と「注意報」しかなかったので危険度のランク付けは容易だったのですが、いまは勉強しないと序列をつけることが難しくなっています。気象庁は防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルに分けるようにしましたが、すべての情報をレベル分けしているわけではありません。
「自らの命は自らが守る意識を持ち、自らの判断で避難行動をとる」ことが求められている昨今、複雑化した情報を読み解く力も一人一人に必要とされているのかもしれません。情報がどんどん増える社会についていくのは大変です・・・。

執筆者:西