天なびコラム

第7887話

2022年06月01日

水無月

今日から6月です。
6月の和風月名は「水無月」です。
「6月は梅雨で雨が多いのに水"無"月・・・?」と思われたことのある方も多いのではないでしょうか?

まず、水無月は旧暦の6月のため、現在の6月とは時期がずれています。
旧暦の6月は、現在の暦では6月下旬から8月上旬頃にあたります。
ただ、これでも多くの地域では梅雨の時期と被っており、やはり「水無月」ではないように思えます。

「水無月」の由来としては、「無」は「の」を意味する助詞であって、「水の月」から「水無月」となった、という説が有力だといわれています。
旧暦の6月は田んぼに水を引く時期であり、その意味でも「水の月」だったと考えられています。
現代での「水無月」の文字から受ける感覚とはまったく逆の意味ですね。

ちなみに、本日は雨の降らない地域が多くなる見込みです。
文字通り「水の無い」月初となる方が多そうです。


執筆者:ぴーる