天なびコラム

第8733話

2024年09月24日

若者のすべて

自分が若者の時は激しいロックの方が好きだったので、当時あまりこれが良い曲だと思わなかったのですが、今になって妙にじわりじわりと「良い!」と思うようになりました。それは『若者のすべて』という曲です。どうも近年、学校の音楽の教科書にも登場し、テレビの歌番組でも登場し、数々の有名なアーティストにもカバーされ、大変知れ渡っているようです。
この曲の歌詞がじわじわくるのは「天気予報士がー」と言っているリアルな会話(つぶやき?)の部分にも効果があるのではと思います。ここで、「気象予報士やで!」としっかりツッコミを入れようとするのは、その資格保有者や、気象予報士試験を目指される方なのではと思います。しかし、私も度々これまで(身内からすら)「天気予報士なん?」と言われ、ツッコミ返すのが日常茶飯事だったので、やはり歌詞がリアルなのだと思うのです。
気象予報士に限らず、他の職業や資格も間違われることが多いようで、「行政書士」と「司法書士」、「調律師」と「調教師」あるいは「調理師」、「防災士」と「消防士」、、、。「天気予報士」以上に突っ込みたくなる間違え方があるものです。
ところで、「天気」と「気象」の違いが気になりますね。「天気」は、普段の身近な会話で使われることが多いので分かりやすいですが、空の様子を指し、「今日の天気は晴れ」「爽やかで良い天気ですね」という風に使われます。一方「気象」は、地球で起こり得る大気現象のことを指します。ジェット気流、前線や台風といった大気の運動、雨・雪・雲などの水の変化、雷など、天気を決める要素を広く「気象」と言います。
なんだか気象には色んな要素があるんだな、とぼんやりと空を見上げて『若者のすべて』を聴いてみると、じわじわ「良い。」と思う気がしているので是非。


執筆者:けもの道担当