天なびコラム

第5549話

2016年01月06日

寒四郎と寒九

今日は「小寒」。寒の入りです。年が明けてから暖かい日が続いていましたが、これから連休にかけて寒中らしい寒波が襲来しそうです。
ところで「寒四郎(かんしろう)」「寒九(かんく)」といった言葉をご存知ですか。いずれも寒の入りに関係します。
「寒四郎」は寒の入りから4日目のこと。今年は1月9日になります。この日は麦作の豊凶を占う日とされており、晴れなら豊作、雨や雪なら凶作とされました。
一方、「寒九」は寒の入りから9日目を指します。今年は1月14日。この日の天気もその年の農作物の収穫に関係すると言われていますが、寒四郎とは逆で雨なら豊作とされています。ちなみに、この吉兆をもたらす雨は「寒九の雨」といい、季語にもなっています。
たった5日しか離れていないのに、豊作になる年は寒四郎が晴れ、寒九が雨と逆であるのが面白いですね。
さて、今年の寒四郎(9日)と寒九(14日)の天気はどうなるのでしょうか。もちろん、これらの日の天気と実際の豊凶と統計的な関係があるわけではありませんが、やはり気になります。荒天は困りものですが、豊作につながる天気を願いたいです。

執筆者:西