みずがめ座η流星群

星座の物語

みずがめ座にまつわるお話をご紹介します。

トロイアの美少年

トロイアの国に、ガニメーデスという王子がいました。

ガニメーデスは大変な美少年で、その美しさにはどんな美女もかなわないほどです。

その噂は、やがて神々の国にまで届きました。

ちょうどそのころ、ゼウスは神々の宴席でお酌をする者を探していました。

それまでゼウスの娘がその役についていたのですが、娘は結婚して家を出ることになったのです。

ガニメーデスの噂を聞きつけたゼウスは、さっそくトロイアに出かけました。

そして、ガニメーデスを見つけると、その美しさにすっかり夢中になってしまったのです。

すると、ゼウスは大きな鷲に姿を変え、ガニメーデスを神々の国へと連れ去りました。

みずがめ座と並ぶわし座は、この時のゼウスの姿といわれています。

その後ゼウスは、ガニメーデスを神々の宴席につかせ、神々が飲む不老不死のお酒「ネクタル」をお酌する役目を与えました。

そして、息子を失ったガニメーデスの両親をなぐさめるため、「みずがめ座」として夜空にその姿を映しました。