しし座流星群
星座の物語
しし座にまつわるお話をご紹介します。
人食いライオンとヘラクレス
ネメアの森は、人や動物を襲っては食べてしまう「人食いライオン」が出ることで有名でした。
退治をしに森へ入った若者は、誰一人として戻ってくることはなく、村人は怯える毎日を過ごしていました。
そんなある日、大神ゼウスと王女アルクメネの子であるヘラクレスが自分の罪をつぐなうため、ネメアの森にやってきます。
ヘラクレスは王様の命令で危険な冒険に12回も行かされたのですが、その1つ目の冒険が人食いライオンの退治だったのです。
勇んで森に入り、人食いライオンを見つけたヘラクレスですが、得意の矢で攻撃しても、こん棒で叩きつけても、人食いライオンはびくともしません。
それどころか、頑張るヘラクレスを横にあくびをする始末・・・。
ですが、ギリシャの英雄ヘラクレスは諦めませんでした。
襲い掛かってきた人食いライオンの隙をついて力いっぱい首を締め上げます。
そのまま3日3晩締めつづけ、とうとうヘラクレスは人食いライオンを倒したのでした。
そしてその人食いライオンは、戦いぶりを買われて天にあがり、星座になったそうです。