天なびコラム

第8582話

2024年04月26日

マルクスアウレリウスアントニヌス

今日4月26日は、マルクスアウレリウスアントニヌス の誕生日です。マルクス・アウレリウス・アントニヌスです。
この人を知っているという方は、ローマ時代にタイムスリップする銭湯の某有名映画が大好きか、または、高校で世界史を専攻していたのではないでしょうか。テストで他の解答欄と同じ幅にこれを記入するのは苦痛でしかなく、ガウタマシッダールタを書くよりも苦行でした。だからと言って、解答欄の幅を広くすれば「あ、答えはマルクス・アウレリウス・アントニヌスだな」と悟られてしまうので、世界史のテストを作った先生もやむなしだったと思います。
さて、この呪文とも言えるような名をどのようにして覚えたかですが、当時は仲の良い友達とすれ違う度に、お互い挨拶として唱えていました。さぞ怪しい気配が漂っていたと思われますが、おかげさまで得意な地学と同じくらい高得点をとることができました。
そんなわけで、暗記をするには、度々何かきっかけを作って唱えるのが一番だというのが私の持論です。高校時代はもう20年以上も前のことですが、この方の名は現在でも唱えることができます。
さて、気象予報士試験で出題される長い言葉とは「にほんかいかんたいきだんしゅうそくたい(日本海寒帯気団収束帯)」でしょうか。漢字の意味が分かりやすいので単純に比較できませんが、マルクスアウレリウスアントニヌスより長いので覚え甲斐があるというものです。
なお諸説ありますが、古代中国の歴史書「後漢書」に登場するこの方の漢字表記の名は「安敦(あんとん)」。もうテストに書く名前はこれでいいじゃん・・・とガックリ肩を落としたものです。
ちなみに、この安敦、マルクス・アウレリウス・アントニヌスって何をした人かですが、すみません・・・ローマ皇帝であること以外は現在私は忘れてしまっております。頼れるインターネットで調べましたところ、学識に長け、良く国を治めた事から五賢帝の一人とされており、著作は『自省録』。神々や自分の周囲の人々への感謝も記されているらしく、日本語訳もあるそうなので、生きている間に一度読んでみようと思います(実行できないのが私の自省すべき所です)。


執筆者:けもの道担当

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