天なびコラム

第6325話

2018年02月20日

星空撮影への挑戦

暦の上では春ですが、夜空の綺麗な季節はまだまだ続いています。
冬の星座の象徴でもあるオリオン座は、周りが明るい都会の中でも目立ち、存在感があります。

先日、長野県へ旅行に行ってきました。
訪れた阿智村はここ数年、日本一星空の綺麗な場所としてアピールをしており、今回訪れたのも星空観賞が1番の目的でした。
空気が綺麗で人工の灯が少ないのはもちろんですが、標高も比較的高く、星1つ1つが大きく見えるのも綺麗だと言われる所以です。

どうせなら日本一と呼ばれる空をちゃんと撮影したいと思い、昨年から愛用しているカメラを持参してきました。
私のカメラはレンズの交換不要のごく一般的なデジカメです。
ズームが抜群に良く、先日の皆既月食はほぼ完璧に撮影できたのですが、総合的な性能はスマートフォン以上一眼レフ未満。
星空の写真というと、無数の光が天を覆い、天の川までもが鮮明に見える芸術のような写真に憧れてしまいますが、そこまでのものはいくら写真を加工しても無理だろうと端から思っていました。
そもそも観光ツアーの一環でやってきたので、時間制限があり三脚を立てて長時間夜空に狙いを定めることすら許されておりません。
幸いにも好天には恵まれましたが、結局三脚なしではただの黒色しか写りませんでした。
仕方ないので、満天の星空はフィルムではなく目と心に焼き付けてきました。

その翌週、今度は宮崎に行って参りました。
私の中では毎年恒例の里帰り兼プロ野球キャンプ巡りでしたが、長野での心残りがあり、再度星空撮影にトライしました。
宮崎でも負けず劣らず綺麗な星空を昔から見ていましたし、何といっても今回は撮影場所が母親の実家なので三脚を使うことが可能。
オリオン座付近に狙いを定め、静止画を何枚も繋げて動画にするタイムラプス撮影に挑戦しました。
その結果、星が移動している様子は撮れたものの、星というよりホコリのような…思っているより地味なものとなってしまいました。
夜も明るい大阪で実験的に撮影した時は割と良く撮れたので、私のカメラの星撮影モードは都会の空向きなのでしょうか…。

結局、キャンプ地で躍動する選手の姿が何よりも綺麗に写ったのでした。
元々野球撮影がメインの目的で購入したカメラだったので、まぁ当然ですが。
幻想的な星空の写真を目指したいと思うも、であればカメラの買い直しが必要というジレンマのようなものと暫く格闘することになりそうです。


執筆者:そふぃー