天なびコラム

第8564話

2024年04月08日

虚子忌

今日4月8日は、俳人の高濱虚子の忌日です。虚子忌、椿寿忌とも呼ばれるそうです。
俳句というと、学校の授業で勉強のためにルールを知り、某漫画の主人公の祖父が心の俳句を詠んでいてそれを面白がり、子どもの頃から何気に親しんでいたものです。
大人になって(某テレビ番組からの俳句ブームにのっかって)一時俳句にはまって新聞に投稿するようになったものの、最近はご無沙汰しておりました。しかし今日は虚子忌ということで、この方の俳句を探してみると流石に秀逸で味わい深い句が沢山あります。
その中で個人的に好きな句は、「見るところ花は無けれどよき住居(すまい)」。SNSで呟いたようなさりげない句がとても親近感があって、パッと家が想像できるのがすごいと思います(たぶん思い描くよき住居は人それぞれかと思います)。それに、何となく新生活っぽい気分も出ているような気がします。物件を探しているときに出会った住居か、家族の一人暮らしの新居を訪れた時にふと思うような、、、17字でこうも膨らむのが、俳句の面白さだと思うのです。ただ、私の想像がこの句の実際の解釈と遠すぎるところにある可能性があるので、テストで書いたら不正解かもしれないのでお気を付けください。
そんなわけで私も一句、「桜咲き散っては続く良い予報」。季節が移り変わっても毎日コツコツ、経験を積んで精度の良い天気予報が作れたらと思います。その道のりは・・・長そうです。


執筆者:けもの道担当