天なびコラム

第8591話

2024年05月05日

密かな楽しみ

本日、5月5日は「こどもの日」です。
端午の節句(たんごのせっく)の日でもあり、子どもたちが元気に育ち、大きくなったことをお祝いする日とされています。

子どもの頃、5月5日付近になると密かに楽しみにしていたことがありました。
それは、柏餅が食べられることです。
当時、私は「柏餅」ということを知らず、この時期になったら食べられる白くて美味しいモチモチした食べ物として認識していました。
食卓に頻繁に出るものではないですし、誰にも取られまいと目を光らせていた記憶があります。

こどもの日に柏餅が食べられるようになったきっかけを調べてみました。
謂れは江戸時代からとされ、柏の木の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちないという特性から、新芽を子ども、古い葉を親に見立て、「家系が絶えない」や「子孫繁栄」と結びつけたそう。
そのため、柏の葉で巻いた柏餅は、縁起のいい食べ物として定着したそうです。

上記のような理由は、当時もしかすると説明を受けていたかもしれませんが、柏餅を食べることしか頭になく、このコラムのおかげで詳しい由来を改めて知ることができました。
今回ばかりは、このような歴史も頭の隅に置きながら、大好きな柏餅を味わいたいと思います。


執筆者:じゅうたん