天なびコラム

第6137話

2017年08月16日

そよ風

こんにちは。阿波狸です。今年のお盆も終わりに近づいてきました。

さて先日、そよ風になびく田んぼの稲を見ていました。青色の稲の葉の表と裏側で微妙に色が異なるので、風で葉の角度が変わるたびに周辺よりもやや暗い青色へ色彩が変化していました。その変化する様子を追いかけていくと風の流れる様子がわかりました。空気の流れは目に見えないですが稲により可視化されることでその様子がわかるようになります。これは稲に限らず、水面や草原でも見ることができます。このようにしばらく風の様子を見ていると、風にはムラがあることがよくわかります。そしてこの空気の塊は存外小さく、水平スケール数メートルであるように思いました。空気の塊が押し寄せ体を通り抜けていくととても心地よく、同時に光と風が生み出す自然のダイナミクスも美しいと感じます。

まだまだ残暑厳しいですが、自然の風で気持ちよくなってみるのもいいと思います。


執筆者:阿波狸