天なびコラム

第6201話

2017年10月19日

天気のことわざ

先週から大阪では秋の長雨が続いています。週間予報を眺めても東日本から西日本では傘のマークだらけ。秋は飽きに掛けることがありますが、まさに今の雨は「飽き雨」です。
ところで先日、所用で小学校を訪問したときに教室の後ろに子どもたちが作った「天気のことわざクイズ」が貼ってあるのを見つけました。「狐の嫁入りはどういう意味?」「太陽がかさをかぶると天気はどうなる?」など理科の授業の一環で作ったようです。その中で秋の雨に関する問題もあったのでいくつかご紹介しましょう。
「草腐しの雨は七日続く(くさくたしのあめはなぬかつづく)」。これは想像がつきやすいですね。秋雨が草を腐らせるほど長く続く様子を表します。最近の前線による雨は「草腐し」と言って良いでしょう。
「秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる」。こちらは解釈を読まないとイメージがつきませんでした。意味は「秋は晴れの日より雨の日の方が暖かいので、寒さに弱い猫が喜んで顔が伸びる」です。なるほど、朝晩は秋晴れの日の方が気温が下がります。だから猫にとって雨の方が嬉しいわけですね。本当のところはどうかわかりませんが・・・。三尺は約90p。そんなに顔が大きくなって「ニヤッ」と笑う猫の顔を想像すると思わずふきだしそうになります。このことわざを作った方はとてもユーモアにあふれていたのでしょう。
昔の方は天気の表現がとても豊かで、今でも勉強になります。読者のみなさまは何か面白い天気のことわざをご存知ですか。おススメがあれば教えてください。

執筆者:西