天なびコラム

第6257話

2017年12月14日

到達不能極

今日は「南極の日」です。
1911(明治44)年のこの日、ノルウェーの探検家・アムンゼンと4人の隊員が人類で初めて南極点に到達したことが由来となっています。
教科書や本で一度は目にしたことがあるかと思います。
そんな偉業がなされてから47年後の1958年(昭和33年)のこの日、南極でもう一つの偉業がなされました。
それは南極大陸の「到達不能極」への到達です。
「到達不能」なのに到達できるの?と思われるかもしれませんが、これは、海岸線から一番離れた内陸の地点のことです。
実現したのは旧ソ連の南極探検隊で、到達不能極にはモスクワを向くレーニンの胸像が設置されているそうです。

ところで、南極のある南半球は夏真っ盛りです。
オーストラリアでサンタが海水浴するシーンをテレビなどで見たことがあるかと思います。
12月14日に二つの南極に関する偉業がなされたということは、やはり南極に行くにはこの時期がねらい目のようです。
この時期辺りには、南極点へ行く観光ツアーも組まれるようですので、ご興味のある方はいかがでしょうか。

それでは最後に、日本の到達不能極をご紹介します。
場所は、長野県の佐久市にあります。
林道から歩いて1時間ほどのコースになっているようです。
これからの季節は少々危険ですので、ご興味のある方は夏に日本の到達不能極を制覇されてみてはいかがでしょうか。


執筆者:ユン坊