秋山で気をつけること
秋の登山で気をつけることは
- ・天気の急変
- ・装備(防寒具など)
秋は天気が変わりやすく、立山など標高の高い山では雪が降ることも。
過去には立山でこんなことがありました
1989年10月 低体温症で10名が遭難
早朝は快晴となり10名のパーティが室堂を出発しましたが、天候が悪化し吹雪に。疲労のため食欲不振・めまい等がでて歩行が遅くなり、体温が奪われ低体温症を発症。10名中8名が死亡する事故になりました。
その日は、台風が太平洋側に抜けて西高東低の冬型の気圧配置。等圧線が南北に延びた縦縞模様となっており、日本海側の山間部で雪を降らせる「山雪型」であったため、吹雪く可能性が十分に予想される天気図でした。
このような天気図の場合は、雨雲の動きや降水予報、上空の風の予想をあわせて確認し、登山中止の判断も必要です。
低体温症とは?
体温が35度以下になった場合を言います。震えや痺れ・判断力低下を伴い、体温が下がり続けると命に関わります。 山の遭難で命を落とす人が多い症状です。
山での遭難事故は増え続け、昨年は過去最多件数になりました。
「自分は大丈夫」「詳しい人が一緒にいるから」と油断せず、しっかり情報をチェックすることが大事です。
遭難・事故にあわないために
当日の天気予報は天気図もあわせてよくチェックすること
天気図を見ることで、山の付近に低気圧がある(荒天が予想される)、等圧線が混んでいる(強風が予想される)など、天気予報だけでは得られない情報がわかります。登山3日前から把握しておきましょう。
登山道の地図をよく確認すること
登山道の状況により装備も変わります。エスケープルートも踏まえて確認しましょう。
装備をよく確認すること
秋の山は、夏の陽気にも冬の寒さにもなります。対応できる装備を持っていきましょう。
登山届を出すこと
計画的で安全な登山方法を確認するのに役立ち、もしもの場合の迅速な救助活動に生かせます。
ただ、情報を色々なサイトで見るのは面倒!
天なびでは登山に関する様々な情報を
1コーナーにまとめているので、
山ごとに簡単に見ることができます。
天気予報を見るなら登山ナビがおすすめ!
登山ナビでは、6種類以上の山に関する情報をまとめて見ることが出来ます。
こんな情報を掲載しています!
登山ルート天気
登山口から山頂までのルート上の天気予報を掲載。登山中に雨が降らない時間帯を確認できます。
発雷情報
山ごとに、山頂の発雷確率を掲載。雷の危険度がわかります。
10日天気図
10日先までの天気図を見ることができ、気圧配置や等圧線の混み具合など天気の移り変わりが簡単にわかります。
高解像度レーダー
超ピンポイントの雨・雷・竜巻の予想や、台風の予想進路図がマップ上で確認できます。