天なびコラム

第3860話

2011年05月23日

霧で冷却効果

街を歩いていると半袖を着た方を見かけるようにもなり、「暑くなってきたんだな」と実感します。
夏になると街で霧のような物が出ているのを見たことはありませんか?これは「ドライミスト」というもので、地上の局所を冷却しています。

ドライミストは水を細かい霧の状態にして噴射し、蒸発する際に周辺の空気から気化熱をうばうことで冷却効果をもたらします。また、水の粒子が小さいため、すぐに蒸発し、肌や服を濡らすこともなく、周辺の気温を2〜3℃下げることができます。以前、私も近所でドライミストを発見し、冷房とは違った涼しさを体感しました。

一方で霧を用いているため、湿度が上昇している、直射日光の当たる場所では効果が薄いという点もあります。

しかし、必要なエネルギーの消費が家庭用エアコンの20分の1ほどと言われており、この夏の活躍に期待したいですね。



執筆者:とも