天なびコラム

第6655話

2019年01月16日

冬チョコ

先日スーパーのお菓子売り場で気付いたのですが、今年は「冬季限定」とパッケージに記載されたチョコレート製品が多いように思いました。
2月のチョコレート商戦に備えてラインナップを充実させているのかな、などと思っていましたが、調べてみると色々面白いことがわかってきました。

まず、チョコレートの1世帯あたりの月別消費量を見てみましたが、やはり2月の消費量が群を抜いています。
それに引っ張られるように、寒い時期のほうが消費量が多く、逆に7月や8月の暑い時期には消費量が少なくなるようです。
意外にもアイスクリームとは真逆の傾向でした。
冬に消費量が増える理由としては、「体を温めたいから」ということが挙げられます。
体温を上げるために必要な炭水化物と脂質が効率良く摂取できるチョコレートを、本能的に体が必要としているようです。

ところで、「冬季限定」の製品が多いのはまた別の理由がありました。
冬季限定として販売されるチョコレートの多くは、通常のチョコレートよりも融点が低いようです。
融点が低いことで、口に入れたときすぐに溶けるため、高級感のあるチョコレートになります。
ただし融点が低いということは、ちょっとした温度の変化ですぐに溶けてしまいます。
つまり、夏季の販売には向かないということで、冬季に多くの種類のチョコレートが販売され始めるようです。

ある意味この時期が旬であるチョコレート、冬だけの味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ただし、温めすぎと食べすぎは禁物です。


執筆者:ユン坊