天なびコラム

第7874話

2022年05月19日

うちのにんにく日記

昨年から小学時代の日記を断捨離中です。今年のコラムではこの古い日記を引用しようと思います。
当時の日記には、「うちのおばあちゃんが焼いたにんにくは、けっこういける。」と珍しくおばあちゃんの料理を褒めたたえていました。おばあちゃんの料理は薄味で、おじいちゃんの健康のためにそうしていたと今では理解できますが、子ども心に「美味しくはない」とズバッと判定していました。しかし、焼いたにんにくだけは特別美味しく、あっつあつだし、ホクホクの出来立てが格別とのこと。
料理と言ってもただの焼いたにんにくと思われるかもしれませんが、今持っている記憶を辿って辿り着いた当時の調理風景には、七輪がありました。おばあちゃんがじっくり時間をかけて火を調節しながら焼き上げる。アルミホイルをほぐすと中からゴロっとした大きいにんにくの塊が湯気をまとって顔を出します。これは究極の料理ではないでしょうか。後片付けも大変で手間ひまがたっぷりかかっています。
それにしても、この初夏になぜにんにくの話題か・・・というのも、にんにくの旬はこの5月から夏にかけてのようです。冬に食べるにんにくも美味しいですが、旬のにんにくを今から味わえば、夏バテに太刀打ちできるのではないか、そうでもないのか。とにかく、究極に美味しいのは間違いないでしょう。


執筆者:けもの道担当